飲み食い政治をなくせるのか。日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が8日、フジテレビの番組に出演し、来年夏の参院選において1人区では「予備選」を行って野党候補を一本化する素案を提案する方針を示した。

 吉村氏は「改選1人区の一本化を絶対にやるべきだ。そこは立憲民主党の野田佳彦代表の意見と完全に一致する」と意気込んだ。同じ番組に出演した野田氏も前向きに検討すると応答。自民党に対して野党がまとまることで勝利を目指すというわけだ。

 対自民党にかじを切った吉村維新だが、不安な点もある。吉村氏が永田町の〝飲み食い政治〟をなくそうとしていることへの疑問の声が党内から上がっているというのだ。

 飲食は関係者と会食をすることで人脈を築き、党運営や国会運営につなげるものだが、透明性がなく、使途の公開が必要ない政策活動費が使われているとの批判もある。

 維新の創始者である橋下徹弁護士が飲み食い政治批判の筆頭で、この日も「X」(旧ツイッター)で「永田町の国会議員が飲みいでやることと言えば、しょうもない情報収集、みみっちい多数派工作、意味のない法案修正。もうええでしょ! 必要なのは政策実現のみ」(原文ママ)と、流行語「もうええでしょう」を交えて変化を訴えた。

 ただ政界の意識は簡単に変わりそうもない。飲み食いについて、ある現役の政治家は「なくせないでしょうね」と語った。

「政治家ともなると家で夕食を取ることが月に数度あるかないかレベルで会食があります。しかも、会食をはしごすることもあります。政治家は陽キャだから会食をやっているわけではありません。むしろ陰キャが多いですが、仕事なんです。飲み食いするなかで動く物事もある。必要悪というか、そういうものなんです」(同)

 政治の仕事をする上で会食が当たり前になっている習慣を変えるのは困難極まりない。吉村氏の手腕に注目だ。

朝から朝食会、昼も誰かと昼食会。夜は2階建ての会合をこなして、色々な意見を聞いたり、人脈を作っていく議員は無駄時間を過ごしているのでは全くないのだ。

逆に人とあまり接しないで回りにイエスマンばかりが取り巻いて、自分本位の考えしか受け入れない人の方が私には恐ろしい