自虐史観が大好きな国民を騙すメディアには要注意です。本日も高山正之先生のコラムから、、日本人として知っておかなきゃいかんこと。
2023年12月28日号 週刊新潮 変見自在より、、
高山正之
売人はだれだ
「迷信を真実と教えてはいけない」と美貌の天文学者ピュパティアがイエスの奇跡について語った。
そしたら怒った信徒が彼女を襲って牡蛎の貝殻で肉を削いで殺した。狭量で残忍な宗教を日本は家光時代までかかって追い出したが、欧州の白人どもは、その代わりに阿片を持ち出してきた。
まずはオランダ人が台湾まで持って来た。台湾の支那人はすぐその虜になり、それは海峡を渡って本土の支那人たちにも伝搬していった。そのころ支那人の新しい支配者として満州人の清朝が建った。
彼らは阿片の煙をくゆらせる支那人を見て、もともと怠惰な民がもっと怠惰になると最初の阿片禁止令(雍正帝)を出した。
しかし支那人がやめるわけもない。それを見て英国は直ちに支那へ阿片を持ち込んで大儲けをした。
清朝は怒って1840年、阿片戦争が始まった。
戦いに勝った英国は香港を阿片ビジネスの拠点に、珠江デルタの支那人を使って支那本土は元より東南アジアや豪州、米国まで阿片の販売ネットを築いた。それぞれの地には多くの苦力(クーリー)*(クーリー:19世紀後半、黒人奴隷に代わる労働力として売買されたもと中国人やインドの下層労働者の呼称)が出ていた。
20世紀に入ると青幇(チンパン)*(チンパン:中華民国の秘密結社。元々は中国に広がる大運河の水運業ギルドだったが、時代が変わるにつれ一部が辛亥革命前の清の暗黒を代表する存在になった。その一部は、上海を支配し阿片、賭博、売春を主な資金源とした)が芥子(からし)栽培からヘロイン精製まで仕切って支那の市場を独占した。
それでも英国は東南アジア市場で圧倒的なシェアを誇って儲け続けた。
ペナンで会った元駐日シンガポール大使リークンチョイは「作業を終えた苦力(クーリー)が夕日を背に、くゆらす阿片の煙と臭いを覚えている」と遠い目で子供時代の思い出を話してくれた。
あの辺りではマラリアの瘧(おこり)に阿片が効くと言われて吸飲者は増え続けた。
支那でもアジアでも阿片売買は笑いが止まらないほど儲かった。
それをフランスが羨んだ。清朝に戦争を吹っ掛けてベトナムを手に入れると、まず「阿片専売公社(レジオピオム)を建て、阿片を配給して中毒患者を増やして」(アンドレヴァリオス「インドシナSOS」https://books.google.co.jp/books?id=N1Evi8tij_EC&pg=PT4&lpg=PT4&dq=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%8ASOS&source=bl&ots=s1hgXx6zCn&sig=ACfU3U2F6pvSgVVzIJIhtYxcp_gqv9YxSg&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjnlrKq15-DAxVDGogKHcklA6AQ6AF6BAgJEAM#v=onepage&q=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%8ASOS&f=false)大儲けした。
そういう時期、日本は日清戦争に勝って台湾を得た。
そこは疫病と毒蛇と阿片吸引患者が溢れる瘴癘(*しょうれい:伝染病)の地だった。
民政長官に就いた後藤新平は阿片患者に鑑札(許可証)を出し。彼らだけに阿片を売った。売り上げはすべて阿片治療に充てられた。
結果16万人いた患者が20年後には6万、終戦時にはゼロにまでなった。
リークンチョイの父ら支那人が阿片を売りまくった英領マレーでは、独立時には数十万人の患者がいた。マハティールは阿片を持つ者はすべて死刑にして患者ゼロを目指しているが、道は遠い。
台湾より30年遅れで建国された満州国もひどい瘴癘地(伝染病の地)で、人々は梅毒と眼病と痔と阿片に侵されていた。(日本国)政府は上下水道を整備し、入浴を勧め、阿片患者には台湾と同じに鑑札制を取った。同時に支那本土の阿片禍にも介入した。そこでは青幇(チンパン)の杜月笙(トゲツショウ:犯罪組織の指導者。青幇の首領で政治家)と蒋介石が手を組んで阿片生産からヘロインの精製、販売を仕切って儲けていた。
日本は蒋を追い、青幇を抑え、代わりに興亜院を置いて満州に不法な阿片が流入しないよう図った。
しかしこの麻薬撲滅方式を「米国と蒋介石は故意に曲解して日本は支那を阿片で汚染し、ぼろ儲けしていると宣伝した」(Fウィリアムズ『中国の戦争宣伝の内幕』)。
ウィリアムズは「日本人は宣伝下手で、逆襲する代わりに拗(す)ねて黙りこくった」と続けている。
そういう誤解を雪(すす)ぐのが現代の日本人の務めなのに。
毎日新聞の岸井成格は生前、もっともらし気に「満州国は麻薬が資金源だった」と嘘を吹きまくった。
先日の朝日新聞も学者の小林元裕に「関東軍はカネ欲しさに阿片を売った」「日本は英国に代わって支那の阿片商売を仕切った」とか。米国の主張と同じに「すべて日本が悪かった」論を語らせていた。
孫たちが祖父の善意を信じなくて誰が信じるか。
(終)
↑
死人に口なしとばかり、嘘の戦争犯罪を喧伝する現代の日本のマスゴミ連中。当時の中国やアメリカの日本人を憎ませるための嘘のでっち上げプロパガンダを後生大事に大宣伝する日本の馬鹿マスゴミ。後藤新平らが浮かばれない。あの世で怒り心頭に違いない。
| 固定リンク
« 「新世事件」の時が最大のチャンスだった。それなのに解散命令請求もせず、調査もしなかった「民主党政権」の時の大臣長妻あきらが、とうとう反論にあう。国民のことは二の次である立憲民主党はどうしても自民党が統一教会の影響があるように思わせたいので、そればかり、法案の実効性の議論はしない。 | トップページ | 日本共産党よ!先ずは隗より始めよ!:パーティー券購入を20万円を超えると、買った人や企業は収支報告書に記載されます。ですが、赤旗を1億円購入しても、買った人や企業は収支報告書には記載されません。政治改革だ!透明性だ!と言っている人はちゃんと共産党の資金源の透明性にも視点を当てようね! »
コメント