ちょっと待った!LGBT関連法案を論じる前に知っておかなければならないこと。その7.高いエイズ感染リスク
7.高いエイズ感染リスク 男性同性愛者は6人にに1人
米国では同性愛に対する抵抗感が根強く散在するのは、キリスト教の性倫理に反することが最も大きな要因だ。だが、決して宗教的理由が全てではない。同性愛文化が広がることは、公衆衛生の観点からも望ましくないという側面がある。 米疾病対策センター(CDC)によると、2019年のエイズウィルス(HIV)新規感染者は三万六千八百一人だったが、このうち実に69%にあたる二万五千五百五十二人が男性と性的関係を持つ男性だった。男性と性的関係を持つ男性の割合は米人口の2%程度でることを踏まえると、異常な割合である。 さらに驚くべきは、男性と性的関係を持つ男性が生涯のうちにエイズに感染する確率の高さだ。異性愛者の男性は五百二十四人に一人、異性愛者の女性は二百五十三人に一人であるのに対し、男性と性的関係を持つ男性は六人に一人がエイズに感染するというのである。男性と性的関係を持つ男性でも人種的少数派ほど感染リスクが高く、中南米系は四人に一人、黒人に至っては二人に一人だ。 男性同性愛者のエイズ感染が圧倒的に多い理由は、大きく二つある。一つは、男性同士の性交渉、特に肛門性交(アナルセックス)が「最もリスクの高い性交渉の種類」(CDC)だからだ。肛門性交でも、挿入される側の方が挿入する側よりも感染リスクが十八倍も高いという。 もう一つは、CDCもはっきり認めている通り、男性同性愛者は、「性的関係を持つパートナーが多い」ことだ。オースティン家族文化研究所が十四年に実施した調査によると、五十人以上と性的関係を持った場合は、男性異性愛者が3%、女性異性愛者が2%だったのに対し、男性同性愛者は30%に上った。また、インディアナ大学のジャスティン・ガルシア教授と調査会社ダイネータが独身LGBT一千人以上に実施した16年の調査では、一生のうち持つ性的パートナーの平均数は男性同性愛者が三十人、女性同性愛者が十二人だった。 性感染症はエイズだけではない。CDCによると、十四年の梅毒感染者の83%が男性と性的関係を持つ男性だった。 また、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症は肛門ガンや口腔ガンを引き起こすことがあるが、男性と性的関係を持つ男性は肛門ガンを発症する確率が男性異性愛者より十七倍も高い。しかも、エイズに感染している男性ほど肛門ガンになりやすいい。 バイデン政権はオバマ元政権が推し進めた性的少数者(LGBT)の国際的な権利擁護、いわゆる「LGBT外交」を復活させ、途上国に同性愛文化を受け入れさせる取り組みを強化している。 保守的な倫理観を保つアフリカ諸国などは、こうした圧力に反発しているが、既に甚大な被害をもたらしているエイズ禍をこれ以上悪化させるわけにはいかないという切迫した事情がある。 新型コロナウィルス禍が多くの国民の命を奪い、社会・経済活動に大打撃を与えたことを受け、国民を疾病から守ることが国家の最重要責務の一つであることが浮き彫りになった。LGBT問題を考えるには、人権や多様性だけでなく、公衆衛生の視点も必要ははずだが、日本の議論にはこの側面が完全に抜け落ちている。
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